地政学

シーパワー、ランドパワーって知っていますか?

奥山真司『サクッとわかる ビジネス教養地政学』(新星出版社)

サクッとわかる ビジネス教養地政学』奥山真司:監修 新星出版社

奥山さんが監修し、1テーマを1つの見開きで解説した、国際問題のポイントがわかる地政学の本。

「地政学とは、地理的な特徴に注目した軍事戦略や外交を考えるものの見方。若手のビジネスパーソン向けに書いた本ですが、イラストや図をたくさん使い説明しているので、小学校高学年の子供にもおすすめです」(奥山)

なぜ紛争が起こるのか、ストーリー仕立てで解説

田中孝幸『13歳からの地政学』(東洋経済新報社)

13歳からの地政学』田中孝幸 東洋経済新報社

海外での取材経験豊富な現役の新聞記者が書いた、国際政治の本。

「ジャーナリストの観点から見た国際政治のリアルな話を知ることができます。大人が読んでも勉強になる内容ですが、本書は中高生のきょうだいが、ある不思議な店の店主と出会い、民族紛争や国際問題について7日間のレッスンを受ける構成になっており、子供でも読みやすく作られています」(奥山)

憲法改正

日本国憲法って何が書いてある?

南野森『10歳から読める・わかるいちばんやさしい 日本国憲法』(東京書店)

10歳から読める・わかるいちばんやさしい 日本国憲法』南野森:監修 東京書店

日本国憲法を前文から振り仮名をつけて子供でも理解できるように口語訳し、解説した本。

「憲法は政府や公務員といった権力を持っている人が守らないといけないルールであることが、わかりやすく書いてあります。近年、憲法改正が話題ですが、将来、国民投票が行われることになるなら、いま小学生の子たちも投票に参加する可能性があります。憲法改正について賛成や反対の立場をとる前に、まずは日本国憲法にはどのようなことが書いてあるのか知っておいてほしいですね」(林)

経済

お金の上手な使い方、へたな使い方がわかる

村上世彰『いま君に伝えたいお金の話』(幻冬舎)

いま君に伝えたいお金の話』村上世彰 幻冬舎

日本を代表する投資家の村上氏が子供向けに書いた本。お金は「人を幸せにする道具」だとして、その使い方や増やし方などをアドバイスしてくれる。

「物の値段が上がるのはどうしてなのかといった身近なことから、100万円の寄付を、1人から集めるのと200人から集めるのとではどういった違いがあるかなど、社会におけるお金の意味を知るのにいい本です。お金の話は生々しいと思うかもしれませんが、生きるうえで大切なこと。親が読んだうえで、子供に伝えたい部分を伝えるという読み方をしてもいいかもしれません」(林)

大人の必須知識を子供のうちから知っておこう

両@リベ大学長『本当の自由を手に入れるお金の大学』(朝日新聞出版)

本当の自由を手に入れるお金の大学』両@リベ大学長 朝日新聞出版

チャンネル登録者数230万人を超える人気ユーチューバーであり、IT経営者で投資家の両氏が書いた個人のお金に関する指南書。通信費、家の買い方、転職、副業、投資といったテーマを実践的にアドバイス。

「学校教育の中ではあまり扱われませんが、金融関係はニュースでも多く扱われる社会において大事なテーマの一つ。大人向けに現時点で役立つことが書かれている実践書なので、子供には難しい用語も多いかもしれませんが、図を使いわかりやすく書いており、現在のお金の仕組みを知るのに適しています。親子で読んだり、子供は気になったところだけを読んだりしてもいいでしょう」(奥山)