赤ちゃんが何よりも求めているもの

生まれたばかりの赤ちゃんを考えてみましょう。

食事を与えられて栄養をとると同時に、手足の動かし方を覚え、耳にする音や目にするものがなんであるのかを理解しようとします。やがて手足をじょうずに動かして、よく会う人を見分けられるようになります。

赤ちゃんは、成長するにつれていろいろな人々と交流して、まわりの環境をうまく活用できるようにならなければならないため、このようにたえず学習をつづけているのです。

この時期、わたしたち親は赤ちゃんの学習効果をあげたいと願い、愛情に満ちた、ほどよい刺激のある環境を与えようと考えます。これは当然のことです。

しかし、それだけではたりないのです。

ポリー・ムーア『賢い子は1歳までの眠りで決まる』(日本文芸社)

これまで見てきたように、脳を十分に発達させる学習意欲を高めるには、赤ちゃんができるだけたくさん眠れるようにしてあげる必要があります。

脳は眠っているときに新しい情報を分類して、学んだことをすぐに整理し、必要な際に必要なものを取りだすことができるようにします

よって、わたしたちは赤ちゃんに多くの睡眠時間を与えなくてはなりません

発達中の赤ちゃんの脳はなによりも睡眠を求めているのです。

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