「スマホが使えなくなった…」電子マネーのリスク

けれども、便利な反面、集約させるからこそ生まれるリスクもあります。

例えば、外出中に、通信会社が通信障害を起こしたり、停電が起きて電波が使えなくなったりした時。現金がなく、スマホしか持っていないとなったら、家に帰れなくなってしまいます。

アクシデントは起こりえます。だから、対策はしておかなくてはいけません。例えば、

・財布の中に現金を常に○万円(自分で決める)は入れておく
・スマホのロック解除は顔認証に設定する(点をつなぎ合わせる「パターン」は指紋がそこに多く付着しているため、読み取られる恐れがあるそう)
・スマホのSuicaは顔認証がなくても使えるので、落とした時のために必要最低限しか入金しない

得意不得意でなく、将来を見据えた行動が大事

時代が変わっていくのは間違いありません。苦手だからやらないとか、こわいからやめておくとか、自分だけの判断で行動を決めるのは、少し危ないかなと思います。時代が変わっているという事実と向き合わないと、どんどん置いて行かれてしまいます。

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生徒さんにもよく言われます。「うちの主人は通帳派なんです」とか、「ネットバンキングはしないんです」とか。

でも、これから先、もっとネットバンク化が進んでいった時に、自分が高齢になっていて、ついていけなくなっているほうが困るのではないでしょうか。今のうちにできるだけ新しいことを取り入れたいなと、私はいつも思っています。

「先生は何でも知ってますね」とか、「先生は得意だからいいですよね」などと言われますが、そんなことはありません。

まったく得意ではありませんが、わからないことは今はネットで調べるとすぐわかるし、色々試してみて、自分のやりやすい方法をいつも模索しています。

今のうちに、将来を見据えて行動しておくことが大事ではないでしょうか。