スマホやゲームでは脳は休まらない
休憩の一番の目的は、「勉強で疲れた体や脳を休める」ことです。
100冊の著者の多くが、「休憩中のスマートフォン(スマホ)やゲームはおすすめできない」と述べていました。脳が休まらないからです。
「休憩中も勉強をしてはどうか」と提案するのが、中田敦彦さんと河野玄斗さんです。
「受験勉強には“最高の休憩”ってものがある。信じられないかもしれないけど、それは休憩中も勉強することなんだよね!」(中田敦彦『大合格』/KADOKAWA)
たとえば、日本史の勉強に行き詰まったときは、休憩時間に英単語の暗記をする。すると、「“勉強モード”を維持したまま気持ちの切り替えができたりする」と中田さんは述べています。
「『得意科目を休憩』にできたら、これほど強いことはありません。苦手科目を勉強していて疲れたら、休憩がてら得意科目をやって、また苦手科目に戻って……を繰り返せば、1日中勉強できることになります」(河野玄斗『東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっている シンプルな勉強法』/KADOKAWA)
「集中力が続く時間」で区切る
100冊の著者は、「集中力は長く続かない」という考えで一致しています。
しかし、「集中力はどれくらい持つのか」については諸説あるため、100冊で示されている「集中が続く時間」にも、20分、45分、60分、90分など、差がありました(長くて「90分」でした)。
集中力は個人差もあり、90分集中できる人もいれば、15分で注意散漫になる人もいます。
したがって、「50分勉強+10分休憩」「45分勉強+15分休憩」「90分勉強+20分休憩」など、自分に合った「勉強+休憩」の組み合わせを見つけることが大事です(あとで紹介する「ポモドーロ・テクニック」も参考になります)。
「どのくらいの時間にどんな活動をするのが効果的なのか、自分でいろいろと試せばいい」(ベネディクト・キャリー『脳が認める勉強法』/ダイヤモンド社)
「集中力には個人でいろいろなタイプがありますから、それぞれが自分に合った方法を見つけて、それを実践するのがいちばんだと思います」(安河内哲也『できる人の勉強法』/中経出版)
「集中できる時間はその日のコンディションにもよります」(葉一『自宅学習の強化書』/フォレスト出版)