教団に解散命令が出る可能性
【ひろゆき】解散命令は出ると思いますか? 出せるんだったら、とっくにもっとやっている気がするんですよね。
【エイト】普通なら出ないんですが、政治家は今、自分たちの保身のために「旧統一教会が一方的に悪い。自分たちは騙されていたんだ」と、旧統一教会のせいにしようとしているんです。この流れが続けば、解散命令までいく可能性もなくはない。
ただ、宗教法人法などのハードルもかなり高いので、実際に出るかどうかは微妙だと思います。
それなら、ひろゆきさんが言っている反セクト法とか、新しい法律を整備して縛っていくほうが現実的かもしれません。
【ひろゆき】でも、反セクト法の法案を出すとなったら、自民党が旧統一教会の話で集中砲火を浴びるので、おそらく今年中に法案が出ることは、まずないかなと。
【エイト】当然、既存の法案の延長で議論が始まると思います。どこが落としどころになるのかは世論次第じゃないでしょうか。そういう意味では、ひろゆきさん次第の面もあるんじゃないですか(笑)。
【ひろゆき】いやいや(笑)。
来年の地方選で教団は政治家を支援するのか
【ひろゆき】そのあたりの落としどころの話になると、やはり政治がどこまで立ち入るかによると思うのですが、ここまでの話を聞いていると、自民党が旧統一教会を切ることもないし、国政選挙もしばらくないし、逃げ切れない理由がないというオチになりそうな気がしてきます。
【エイト】となると、このままの体制が続くと?
【ひろゆき】明らかに自民党が弱くならない限りは、厳しいと思うんです。選挙に行く人がどんどん減っている中で、旧統一教会の票は組織票としてより重要になるわけじゃないですか。そうすると来年の統一地方選で自民党はそんなに議席数が減らなかったよね、という結果になるのかなと。
【エイト】投票率が低くなるほど組織票を持っているほうが強いですからね。
【ひろゆき】来年の統一地方選で、旧統一教会は選挙支援に人を送り込まないで黙っているのか、それともこれまでと同じように支援して自分たちの息のかかった人をどんどん当選させようとするのか、どちらですかね?
【エイト】どうなりますかね。地方議員にもかなり食い込んでいますからね。
【ひろゆき】地方議員選挙って、1000票とかでも当確ラインがかなり変わりますよね。
【エイト】そうなんです。人間関係もできてしまっているし、なかなか切れないと思います。これまでと同じように付き合う議員も当然いるでしょう。解散命令が出るかどうかも影響してくるので、とりあえずここ数カ月の動き次第かと。
宗教規制問題にすると公明党は乗ってこない
【ひろゆき】公明党も下手に反セクト法なんか作られたくないから、頑張ると思うんですよね。
【エイト】宗教団体の規制をにおわせたら絶対にダメですよね。僕が「宗教2世」という言い方があまり好きではない理由も、そこなんです。宗教2世を救わなければと、「宗教、宗教」と言ってしまうと、かえって公明党は乗ってこないですからね。そこは戦略的に進めたほうがいい。
【ひろゆき】市議会議員の選挙とかだと、候補者が旧統一教会と関わっているかどうかはわからないから、知らずに投票して普通に受かったりしますよね。「自民党公認だから、この候補者はもしかしたら旧統一教会関係かも」となるほどの世論にはなってないと思うので。
【エイト】地方だと自民党に限らず、もういろいろなところに入り込んでいるので、会派ではわからないですからね。
【ひろゆき】地方選挙だと、ニコニコ動画の生主みたいな人も当選してしまうので。そうすると、支持率が下がることによるイヤな空気を、岸田首相がどれぐらい耐えられるのかという話になる。
【エイト】そうですね。
【ひろゆき】支持率が10%を切っても別に解散になるわけではないですから。だから、これから3年間、支持率10%でも総理を続けるという覚悟があれば、もう国民は何もできない。
【エイト】そういう点では、何でもできる3年なんですよね。
(第6回に続く)