仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(鈴木真理子/明日香出版社)には、パソコンに貼る付箋は3枚までとあります。理由は、付箋の枚数が増えると「優先順位がつけにくくなるから」。そして「ずっと貼ったままでは新鮮さが失せて景色のようになってしまう」からということです。

そうなんです。あまりに大量の付箋は意識から消えて「見えなく」なります。付箋が劣化して剥がれ落ち、なくなることも何度もありました。PCや机に付箋を大量に貼っていると、周りから見ていかにも仕事ができなさそうな感じがするのも気になっていました。

書き出すのは“今日やること”だけにする

そのうち、ある程度の大きな付箋を使っていくつものタスクをそれに書き、横線で消すやり方になっていきました。あれ? これだとノートで良くないか? と思いながら。

今の私は週に1度くらいの間隔で、把握しているタスクを全てノートに書き出しています。そうすると、やらなければいけないことの全体像や相対的な重要度が見えてきます。締め切りも書いて整理するようにします。

大切なのはその段階で、「やらなくて良いこと」をあらかじめタスクリストから落とすことです。つまり、やらないと決めるということです。

その上で毎朝「今日やること」をそのノートから大きめの付箋に書き写し、それに集中します。

ちなみに、先述の『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』に書いてある「お願いごとはフセンに書いて渡す」というのは、私もサラリーマン時代にはよくやっていました。上司に渡す資料にも、付箋で補足情報を書いたりしていました。

口頭でいっただけのことは忘れますし、相手にメモを書いてもらうのも不親切なので、こういう場面では付箋が活躍します。ちょっと懐かしくなりました。