韓国と縁を切れば教団は変われる⁉
【ひろゆき】たとえば、日本の教団が韓国との関係を完全に断ち切って、もう韓国に献金しませんというのであれば、無理して信者から献金を集める必要もないので、普通の宗教団体として生き残ることができると思うんです。日本の教団内に、「お前らと縁を切る」と韓国に言える強さのある人はいないんですかね。
【エイト】そういう人が出てくると変わると思うんです。たとえば、2世の中から、本当の意味で教団を改革しようという、リーダーシップのある人が出てきたら、変わる可能性はある。ただ、教義の根本に真の御父母様とあって、どうしても韓国とのつながりはあるので、そのあたりの整合性をどう取るかですね。
【ひろゆき】でも、旧統一教会は自分たちをキリスト教の教団だと言っているけれど、日本のキリスト教団からは「キリスト教ではない」と言われていて、そもそも整合性が取れていないじゃないですか?
【エイト】そのへんは、何とかうまくつじつまを合わせるのかな。本当の意味で高額献金などをやめさせて、カルト性を持たない、普通の教団として成り立つようなまともな指導者が出てくるといいのですが。
今の状況は教団存続の危機
【エイト】1978年に発表されたアメリカ下院のフレーザー委員会の報告書では、旧統一教会は多国籍企業的側面と準軍事組織的な側面もあると評価されているんです。
【ひろゆき】政治、経済団体として一番うまくお金を回せるのが、宗教法人の皮を被ることである、という。
【エイト】そうなんですよね。実際、日本でも霊感商法などでお金を集めて政界に近づいていった。そう考えると、今の日本の状況は、教団にとっては大きな危機ですよね。表向きは、政界と完全に切り離されそうになっている。教団存続の一番の危機だと思います。
【ひろゆき】日本からの“7割の献金”がなくなったら、立ち行かなくなりますからね。
【エイト】尹煐鎬はそれを恐れていて、日本でのバッシングで信徒に自殺未遂者が出ているというストーリーで、国連の自由権規約人権委員会に訴えています。
もともと旧統一教会は国連に変な対抗意識があって、国連に代わる組織を作ろうと、いろいろなダミー団体を作ってきたんです。国連事務総長を務めた潘基文を取り込もうとしたり。
【ひろゆき】そうなんですか? すごいですね。
【エイト】統一教会系の世界平和女性連合や天宙平和連合などは国連のNGOに登録されているんですよ。萩生田(光一)さんも、わざわざ「国連NGOの世界平和女性連合」と弁明しています。
なぜ国連のNGOに登録できたのかと言うと、潘基文の存在が大きかったのではと言われています。事務総長が取り込まれたら、どうしようもないですからね。
【ひろゆき】世界でこんなに活躍しているから、すごい団体なんですと言われて、献金なり信者なりもあるわけですけど、お金の流れが止まってそうした活動もどんどん止まったら、教団はどんどん縮小しないんですかね?
【エイト】たしかに、韓国へのお金の流れさえ止めれば、ある程度まともな団体になっていく可能性はあるでしょう。違法行為や悪質商法がなくなれば、宗教の中身は何でもいいので。
お金の流れを止めて、日本で貧困に苦しむ信者や子どもたちが減るだけで、かなり違うと思うんですよね。
(第4回に続く)