ワンフロアに3つの業態が入った旗艦店

東京の中心地、銀座マロニエ通りのユニクロが入っている商業ビルの6階にはワンフロアまるまるダイソーグループの3業態が入っています。ダイソーと300円ショップ業態のTHREEPPY(スリーピー)、そしてStandard Productsの3業態です。

働く女性や主婦層をターゲットにした雑貨を扱う3COINS。

このTHREEPPYとStandard Productsのふたつの新業態をこの記事では「300円ショップ新業態」と呼ばせていただきます。本当はダイソーにも300円商品は売っていますし、THREEPPYやStandard Productsにも300円ではない商品は売っていて、特にStandard Productsは300円商品を中心に100円から1000円まで幅広い商品をそろえているというように実態はややこしいのですが、中心価格帯が300円の業態である点からの呼び名としてご理解ください。

さてこの300円業態は新しいかというとそうではなく、歴史的には100円ショップと同じくらい古くからある業態です。業界では3COINS(スリーコインズ)が老舗として有名です。300円業態の3COINSのコンセプトは「あなたのちょっと幸せをお手伝いする雑貨店」で、ベーシックな生活雑貨やインテリア雑貨、最近ですと女性向けのアクセサリーやスマホ関連商品などをコンパクトな店舗の中に取りそろえて営業しています。

私が3COINSのものを愛用するワケ

生活の中で「100円ショップではちょっと物足りないから300円ショップで取りそろえたい」という消費者ニーズは確かにあります。私も3COINSには消費者としてちょくちょく通っていて、たとえばレインコートは3COINSのものを愛用しています。

その理由ですが経営コンサルタントがレインコートを着る機会は1~2年に一度しかありません。暴風雨の日なのに重要な相手に会うためにどうしても出かけなければならない予定がある日だけです。重要な相手なので100円ショップのレインコートではかなり恥ずかしい。でもそのために高いレインコートを常備しておくのもいかがなものかという状況に300円業態はぴったりの解決策を提供してくれるわけです。

300円業態にはもうひとつ違った品ぞろえの別業態があります。それはキャラクター物を中心としたプチプライスショップです。昨年新しい運営会社に経営移管して復活したミカヅキモモコや390円の商品を中心としたサンキューマートなどが有名どころです。