「残業沼」をうまいことすり抜ける5%の実例満載
第2位は、『AI分析でわかった トップ5%社員の時間術』でした。
『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』、『AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣』に続く、越川慎司氏の「5%」シリーズの新作です。
今作のテーマは「時間術」。人事評価トップ5%の社員が実際に行っている、短い時間で成果を上げる時間術がたっぷり紹介されています。
例えば、タスクマネジメントについて。「5%社員」は、「仕事を引き受けるかどうか考えること」もタスクマネジメントの一部だと捉えています。その上で、引き受けた仕事を「自分でやること」と「誰かに依頼すること」に分けて管理します。
といっても、自分が楽をするためだけに、一方的に誰かを巻き込んでいるわけではありません。ポイントは「相手のベネフィット」と「依頼内容の意義を」しっかり伝え、相手が納得したうえで仕事を依頼すること。そうすれば、自分も相手も気持ちよく、より大きな課題を、より効率的に解決できます。
本書にはこの他にも、今日から使える「5%社員」の時間術が紹介されています。“残業沼”から抜け出したいなら、まず本書を読むことから始めてみませんか。
「課長につかまって3時間も残業」にどう返せばいいのか
第3位には、2009年に発売され、今も愛され続けるロングセラー『誰とでも15分以上 会話がとぎれない!話し方66のルール』がランクインしました。
同僚から「昨日は定時で帰れると思ったら、課長につかまって3時間も残業だよ」と言われたら、あなたはどんなふうに返しますか?「どんな仕事だったの?」「なんとか断れなかったの?」と質問する方が多いのではないでしょうか。
しかし著者によると、こうした会話の進め方はNG。なぜなら、あなたが会話の方向性を決めてしまっているからです。正解は「うわっ、そりゃ災難だったね」と返すこと。そうすれば相手は、安心して愚痴を言い始めるでしょう。
このように、会話では、自分の「聞きたい方向」に誘導しないことが大切です。まずは相手の気持ちが「プラス」と「マイナス」のどちらなのかを察知し、その気持ちに合った反応をするようにしましょう。
仕事でもプライベートでも役立つ会話術が満載の本書。人間関係を円滑にしたい方におすすめの一冊です。