4.超一流の上司は、食い気味の部下を逆手に取って改革に参加させる

超一流の上司は、何らかのきっかけで食い気味に向かってくる部下の勢いを逆手に取って、それを変革のエネルギーに転換してしまうという超高等手段をとることができます。

ここまでくると簡単にまねできるようなレベルではないかもしれませんが、すでに一流の上司レベルに達している人であれば、次の目標にしてみるのもいいでしょう。

具体的には「なぜオフィスに行く必要があるんですか?」と食い気味に言ってきた部下に対して、「どうすればワーカーが気持ちよく働いてくれるか? パフォーマンスを最大化できるか?」といった課題を(相談風に)投げかけ、“あるべきわが社のワークスタイル”について具体的に施策検討してもらうのです。

その時には条件として、

・部分最適の発想ではなく、全体最適の発想であること
・短期メリットに偏らず、中長期のメリットを意識すること

といった2点だけ示唆しておきます。

もし部下の検討内容が意外と良くて、実現可能そうであれば、会社として人的リソースや予算をつけてバックアップしてあげれば、会社にとっても価値がありますし、ミッションに関わったメンバーの人材育成にもつながって一石二鳥なのではないでしょうか。

図表=筆者作成