求められる周囲への理解と自重

私は中学から大学まで学習院に通いました。学習院女子中・高等科では紀子さまの1年下、黒田清子さんの2年上、大学では法学部政治学科で秋篠宮さまの2年下でした。私は、大学院で別の大学に進み、新聞記者になり、図らずも現天皇陛下の「お妃」は誰かを探る取材班に投入されたこともあります。「候補」とされた同級生が何人もいたからです。

その「お妃」となったのはハーバード大卒・東大中退の雅子さまでした。まだ外務省職員の「小和田雅子さん」だった時代に学習院大学を訪れ、学生に向けて話をしたことがあります。当時の国際法の教授が、雅子さまの父の小和田ひさしさんと友人同士だった縁からで、仕事に打ち込む才気煥発さいきかんぱつな話しぶりをよく覚えています。その後、皇室に入り「適応障害」と診断されるに至ったのは止むを得なかったようにも感じます。

私の同級生たちの中では、娘を学習院に入学させている人が多くあります。概ね眞子さま、佳子さま、愛子さまの世代でしょうか。なので皆さま方の行く末には他人ごとではない心配と関心が、私を含む学習院OGの間には強くあります。

皆様に、幸せな人生を送る権利はありますが、普通ではない環境に支えられている立場を理解し、周囲への感謝の念は忘れず、自重もしてほしい。そしてご自身の才能を、社会に役立てていただけますよう。眞子さまの結婚をめぐる話題には、そのように感じています。

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