約6万円の余剰金をどのように使えばいいか

支出を見直してできた余剰金は、貯金でためていくのもよいですが、一部の金額で運用することを検討してもよいでしょう。つみたてNISAをしてもよいでしょうし、2022年春からは加入可能年齢が65歳までに上がり、受け取り開始年齢も最大75歳までとなるiDeCoでも良いと思います。再雇用で働く予定とのことですから、節税のメリットも享受できますから。

支出を減らし、家計状況が安定してくると、ようやく小林さん夫婦は貯金と投資の必要性と、そのバランスについて考え始めたようです。毎月の収支の差額となる余剰金約6万2000円のうち、3万円をつみたてNISA、2万3000円をiDeCo、それ以外の残り額は貯金です。

今は9000円を目安に、月により多く貯金できたり、少なくなってしまったりしていますが、さらに余剰金を増やし貯金できる金額を増やすことを目指しています。

今となっては、「見込みが甘かった」と話している小林さん。貯金が少しずつ増え、投資については今のところ、はっきりとした成果は感じられていませんが、シミュレーションをすることで将来のお金が貯金より効率よくできそうだと期待しているようです。もちろん、投資のリスクなどについては理解されてから始めているのですが、自分が投資を始めた満足感や、長期投資の効果などに期待しているという印象でした。その上で、「いざ定年、の前に家計を改善できてよかった」とも話しています。

人生では、役職定年時や再雇用時に収入が減るケースが多く、年金生活に入るとさらに収入が減るという方もいらっしゃいます。退職金が出るという期待があっても、それだけでは老後生活を支えられない場合もあります。老後に向けるには、支出の削減を考えることも大切です。今までの生き方、大切にしてきたことをそのままに、無理なく支出を下げられる方法はないか、探ることも大切なことなのです。

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