「人への投資」こそが利益の源泉だ

「利益剰余金といっても貯金に回っているわけではない」という批判もある。確かにバランスシートの貸方にある利益剰余金の反対側、つまり借方には何らかの資産が符合する。設備や土地、建物などに使われているわけだ。だが、そうした資産が利益を生んでいないのが最大の問題なのではないか。

この20年、経済は成長しなかったとされるが、東京駅周辺の光景は激変した。大企業の本社が軒並み建て替えられ立派なビルになっている。そうした「建物」勘定が資産に計上されているわけだが、この立派な本社が利益を生んでいるのか。

企業がもっと「人への投資」こそが利益の源泉だと感じるようになれば、放っておいても給与を増やすに違いない。だが、それは、一律に全員の給与を引き上げ、人件費総額を増やすことではないだろう。「新しい資本主義」の第一弾は、残念ながら効果を上げることはなさそうだ。

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