2度目の浮気で…「6年後に離婚をしたい」と告げた

【かずみ】今、思うと、確かに子育てに一生懸命になりすぎて夫を構っていなかったんですよね。夫から何度かセックスを求められたけれど、母になってからというもの、そういう気にはなりませんでした。それ以来、一切誘われなかったし、「僕も忙しいし、お互いそういう気にならないよね」という夫の言葉を鵜吞みにしていました。そのときは何をおいても子育てがいちばんだったんですよね。夫は年下だったし、もう少し気にかけたり、話をしたり、コミュニケーションを取るべきだったと思います。

【くらら】旦那さんには何と伝えたんですか?

【かずみ】夫に、「二度と浮気相手の女性とは会わない」という約束を取り付け、約束を破ったらすぐに別れると伝えました。夫も二度としない、約束通り女性とは関係を終わらせると誓いました。私はそれを信じていました。ですが、1年後に続いていることが発覚して。しかもその女性に定期的にお金を振り込んでいたんです。ガラガラと音を立てて心のシャッターが下りました。

【くらら】えええ、ショックですね。その後はどうされたんですか?

【かずみ】一切、信用できなくなり、そんな人とは老後、一緒に暮らせないと思いました。それが娘が小学6年生のときでした。でも娘には悲しい思いをさせたくなかったし、学校に知られるのも気になり、すぐに離婚すると啖呵たんかを切ったものの、準備期間も必要だし、すぐにはできないなと思いました。

のらりくらら『離婚約、してみました。』(光文社)

夫も娘のことが大好きで、いい父親ではあったんです。私は夫の会社以外の仕事を見つけなければいけなかったし、娘の年齢的にも離婚をきちんと理解できる高校卒業後がベストタイミングと思い、全てのお金の流れやメールなどの証拠をプリントアウトしたものを突き付け、6年後に離婚をしたいと告げました。

【くらら】お子さんのことを考えての6年後だったんですね。

【かずみ】「たかが1回の浮気で離婚するなんて」と言われましたが、そもそもそれが価値観の違い。私にとっては1回も100回も浮気は浮気。彼は浮気相手と別れるという約束を破り、しかもお金まで渡していた。私に言わせれば、一生信用できなくなって離婚を言い渡すには十分すぎるほどの理由でした。もうすぐ子育てには終わりが来る。この先の人生を価値観が合わない人とは一緒に過ごしたくないし、自分の人生をもっと楽しみたいと思ったんですよね。夫は6年後の離婚の提案を受け入れました。

【くらら】離婚約中にどんな準備をされましたか?