夫との離婚の話し合いは2〜3カ月に1回、外で食事をしながら

【かずみ】早速、ずっとやりたいと思っていた、仕事として長く続けられそうなエステサロンを夫の会社の資金でオープン。サロンのために部屋を借りるには、離婚約をしている間に夫に保証人になってもらうのが最もスムーズだと考えたからです。

【くらら】離婚約中の旦那さんとの関係はどうでしたか?

【かずみ】子育てのパートナーとしては順調でした。夫と離婚を進める話し合いは、2〜3カ月に1回くらいのペースで外で食事をしながらしました。内容はやはり娘のことが中心で、親権、夫の仕事を手伝っていたのでそれをどうするかが主な議題でした。離婚の話し合いをするときは、家以外で他人の目がある場所をオススメします。金銭的なことが絡んでくるといきなり怒り出す人もいます。レストランやカフェなど、人目があればキレたり、暴力沙汰になるような最悪の事態も防げます。お互いに家より集中して話せますしね。

【くらら】夫婦問題カウンセラーの方も同じことを仰っていました。養育費はどうしましたか?

【かずみ】養育費、学費は夫がそのまま払うことで合意しました。共同名義で購入した自宅は娘に残し、親権をどちらが持つかは娘が一緒に住みたいほうにしようと決め、娘に聞くことに。夫の娘への思いは信頼していたので、私でなくてもいいと思っていました。

結局、娘は私と住みたいと言ったため、私が親権を持ち、これまで通り娘と自宅に住み続けています。娘のことを第一に考え、離婚しても娘にとっては私たちは父と母であり続けるという思いが同じだったことはよかったですね。また、離婚後も私は夫の仕事を手伝うことになりました。

薬指から結婚指輪を外す女性の手元
写真=iStock.com/solidcolours
※写真はイメージです

【くらら】離婚約がスムーズにいった要因は何だったと思いますか?

【かずみ】最大の要因は金銭的に揉めなかったことだと思います。私が経理をやっていたこともあり、金銭面は得意だったのも有利に働いたのかもしれません。また、プライベートで親しくさせていただいている弁護士さんがいて、相談できたことも心強かったです。素人には離婚に関する詳しいことはわからないので、法的拘束力はない離婚約ですがスムーズに進めるには専門家に法的なアドバイスを求めたほうがいいと思います。我が家は特に文章には残しませんでしたが、できれば書面化することをオススメします。

【くらら】娘さんにはいつのタイミングで離婚約を伝えましたか?