一番大切なのは「子供がモチベーションを持てること」
現在、コグトレの関連本は40冊近くあるが、最も広く使われていて、コグトレの要素が一通り入った入門書ともいえるのが『1日5分! 教室で使えるコグトレ 困っている子どもを支援する認知トレーニング122』(東洋館出版社)である。これは社会面、認知面、身体面の三方面の具体的な支援がすべて含まれており、まずこれから取り組むとコグトレの考え方や具体的なトレーニング法がわかると思われる。他にも、漢字を使った『1日5分! 教室で使える漢字コグトレ』(東洋館出版社)のように漢字の練習も兼ねて認知機能をトレーニングしていく一石二鳥のテキストもある。漢字コグトレを実践することで、「見る力」と「記憶力」が鍛えられた子供たちは、漢字を綺麗に書くことができるようになったという感想も届いている。
また近日、遊びながらトレーニングする「『COGET コ・ゲット 基礎学習脳力を強化! 遊びながら脳力トレーニング』」(東洋館出版社)といったカードゲームも発売される。コグトレプログラムの中から『くるくる星座』『さがし算』『なにがあったメモリーカード』の3種をカードゲームにしたものだ。
いずれにしても、子供のペースを考えず大人の思惑で一方的にやらせるのは禁物である。コグトレに限らず、何をするにも子供の場合は特にモチベーションが大切である。子供が「楽しんで取り組んでいる」という姿が見られるよう大人もさまざまな仕掛けや工夫、適切な言葉かけを行うことが大切だと思う。
まずは子供と一緒に遊び感覚で取り組んでみてはいかがだろうか。