あえて「がんばらない」ことで習慣化を実現する

最後にご紹介したいのが、第7位の『がんばらない戦略』。

川下和彦/たむらようこ著『がんばらない戦略』(アスコム)

本書はある日曜日の昼下がり、大学のゼミ仲間だったアリサ、ヒカル、マサトが恩師とともにミニ同窓会をしているシーンから始まります。3人はダイエットや英語の学び直し、貯金が習慣化できず、悩んでいる様子。

そんな3人に、恩師は「ガンバール国とガンバラン王国の物語」を聞かせてくれます。物語の主人公、ミサキは、誰もが忙しくがんばっている国、ガンバール国に住んでいます。そんな彼女はある日、努力し続けることに疲れ、ガンバラン王国に向かうことに。ガンバラン王国は、“がんばらない”がルールなのに、スポーツが強く、豊かで、幸福度は1位という不思議な国です。

ミサキはガンバラン国で、10人の個性的なキャラクターと出会います。毎日同じ服ばかり着ている人、飛び込み営業で断られるたびに喜んでいる人、ケーキ屋さんで英語のレッスンを受ける人……そうした人たちとの出会いを通して、ミサキは「ガンバラン王国」の人たちががんばらなくても成功をつかんでいる理由を知っていくのでした——。

本書はこのように、ストーリー仕立てで、がんばらずに習慣化する方法が学べる一冊です。あなたもミサキと一緒に、ガンバラン王国の人たちの成功の秘密をのぞき見しませんか?

今月も、貯金からリーダー論、ライティング術まで、幅広いジャンルの本がランクイン。ほかにも、先月第1位だった『脱!残念な考え方』(幸本陽平著、自由国民社)が第14位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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