まるでハリーポッターの世界、「ハウス」の役割

【ラボラトリー】

自由に学ぶマインドやスキルを身につけ、研究室で学ぶかのように自分の探究を行うことができる時間です。通常の時間割の中にラボラトリーの時間が組み込まれており、生徒は自分の学びたいことや必要な科目を選んで、事前にネットで予約したラボに参加します。

中学生は、全員が同じテーマについてグループ学習をする「基礎ラボ」と、先生が各自の得意分野から設定する「探究ラボ」があります。例えば、「英語で数学を教えるラボ」というようなものがあります。荒木校長も、自分が気象予報士の資格を取りたいとずっと思っていたので、この際生徒と一緒にチャレンジしようと「気象予報士になろう」というラボを立ち上げたそうです。

また、来年から高等部ができるので、通常の大学受験にも対応できるラボも立ち上げる予定だそうです。これには、河合塾のリソースを活用できるというメリットがあります。最先端の教育を行いながらも、既存の教育にも対応しているところが、人気の理由の一つかもしません。高校で予備校いらずになれば、保護者にとっては安心材料の一つでしょう。

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【ハウス】

異学年の生徒で構成される、自治的な生徒コミュニティのことです。ドルトンプランの理念である「自由」と「協働」を体験的に学ぶ目的があります。すべての生徒が、縦割りの4つのハウスに所属し、朝のミーティングや行事をハウス主体で行います。

「ハリーポッターの世界を想像していただければわかりやすいでしょう。中高は、思春期の子供たちを預かります。思春期の成長には有能な他者が傍らにいることが大事なのですが、この時期の子供たちは、先生や保護者への信頼が下がる時期でもあります。反対に信頼できるのは友達や先輩です。この時期は、年齢が近い集団で育ち合うことが大切で、それを可能にするのがハウスというシステムなのです」(荒木校長)