相続で家族が離散するケースも
会社経営をしていたケースも遺産分割でもめる場合が多いです。たとえば、子どもが3人いて、長男が後継者になった場合、資産の多くを長男に引き継がざるを得ません。
オーナー経営者の場合、資産の多くを会社の株式が占めますが、相続で株式が分散してしまうと、株式を取得した他の兄弟が株主として経営に口出ししてくる可能性があります。結果、経営がしづらくなってしまいます。
後継者以外の子どもに株式以外の資産を残すには、早くから準備しなければなりません。それができないと、遺産分割のもめごとが原因で家族が離散してしまったり、会社の存続が危うくなってしまったりするかもしれません。
コツコツ貯めたお金持ちは子どもに口を出してしまいがち
一方、節約家タイプでコツコツ貯めて資産1億円を達成したお金持ちには、先々のことを考えて行動する人たちが多いです。お金の貯め方や相続も含めて子どもたちの将来のことまで干渉しようとしがちです。
それだけに何かと口を出してしまいます。それが原因となって親子の関係がこじれてしまうことが少なくないのです。
節約家の親を持つ子どもたちは、親の背中を見て育ち同じく節約家になりやすい。親ほどではないにしても、それなりにお金に苦労しない暮らしを手に入れています。自分たちなりに十分にがんばっていると思っているのに、親に干渉されるので“ウザい”と感じてしまうのでしょう。