マスコミからは逃れられない

それが今では、勤務先の法律事務所の映像までテレビに映し出されているほどだ。テレビでは事務所名までは出ていなかったが、ネットではすぐに特定されていた。

小室さんについて外野が勝手にあれこれ語ることと、メディアが本人のところに取材しに行って追いまわすことはまた意味が違う。一昔前とは異なり、結婚後に日本を離れてニューヨークに住んだとしても、マスコミから追いかけまわされない保証はないようだ。

マンハッタンでの新婚生活

気になるのは、眞子さまと小室さんの結婚後のマンハッタン暮らしである。小室さんは法律事務所で働くようだが、ただでさえ競争の厳しいアメリカのローファーム、さらにマンハッタンの事務所となれば、想像を超える激務であることは簡単に予想される。しかも小室さんがいくら英語に堪能とはいえ、英語のネイティヴに伍してやっていくのは簡単なことではない。眞子さまとの新婚生活に時間を割き、妻のニューヨーク生活開始を丁寧に支援したりするほどの余裕はなさそうである。

そういう状態で、眞子さまはどうするのだろうか。実に大きなお世話だということは承知のうえで、それでも気になってしまう。現地で学芸員として働くのではないかという報道もある。ニューヨークにはたくさんの博物館や美術館があるが、学芸員の職を得るのは狭き門で、少ないポストに、世界中から希望者が殺到する。そう簡単に職を得ることはできない。それでももし学芸員として働くことができたとしたら、眞子さまは相当恵まれているといえるだろう。

しかしそうやって職を得たとしても、眞子さまは孤独に陥らないだろうかと心配である。皇室から出て、民間人として暮らすだけでも大きな変化であるが、結婚し、しかも言葉も文化も異なるアメリカに行くわけである。カルチャーショックもあり、多くの人は混乱するが、フランクに胸の内を打ち明けられる知り合いはいるのだろうか。そういう存在なしに、海外暮らしを乗り切ることは難しい。

写真=iStock.com/diegograndi
アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館