日本将棋連盟会長・永世棋聖 米長邦雄●1943年山梨県生まれ。85年永世棋聖。40歳を過ぎたころ、徹底的に自分のやり方を改め、50歳目前で宿敵・中原誠を打ち破り、名人位に。その人格、棋風は「さわやか流」と呼ばれる。

「変える必要もないし、変えられない、あるいは変えるのが億劫だということになったら、そのときは僕が引退するときだ。変えられる間はまだまだ頑張れる」

これは、羽生善治さんとの対談で私がお話をさせてもらった言葉です。私はそれぐらい必死の心構えで自分を変えてきたつもりです。

私が50歳を間近にして、名人位を獲得できたのは、40歳というすでに若くない段階から「変化」を試みたことへの神様からのご褒美だったと思っています。