近隣国との対立が懸念点

【原田】河野さんは発信力があると言われるけれど、主に活用しているのはTwitterのみで、若い世代が見ているTik Tokやインスタグラムは使えていませんよね。ほかの候補者も含め、みんなは4人の候補者にどんな印象を持っていますか?

【坂本】岸田さんはなんかやさしそう、いい人そうに見えます。「岸田ノート」も好印象ですよね。たとえパフォーマンスだとしても、国民の声を聞く姿勢が伝わる。反対に高市さんはちょっと……。安倍元首相の傀儡なんじゃないかという気がしちゃいます。毎年の靖国参拝とか、天皇の地位を高めようとしていたりとか、保守的な国家観が個人的には好きではないです。

【加藤】同じく。靖国神社への参拝自体はどちらでもいいと思っているけれど、それによって近隣国との対立が深まるのが問題。ただでさえ日中、日韓関係って冷え込んでるのに、いま高市さんが首相になったら関係はさらに悪化するんじゃないかって思ってしまいます。

写真=iStock.com/kokouu
※写真はイメージです

改革は期待していない、せめて波風を立てないで

【山田】河野さんもよく旭日旗をバックに撮影した写真をアップしたりしていて、植民地支配を受けたアジア諸国の人がどう思うのかって考えていないですよね。それに、Twitterでも意見が違う人はブロックしまくっていて、私たちの意見を聞いてくれる人なのかはかなり疑問だと思う。

【阪口】そうそう、河野さんは記者会見でも、都合が悪い内容だと「次の質問どうぞ」。今回の候補者の中ではいちばん発信を目にする機会が多いけれど、マイナス面のイメージのほうが強いです。

【原田】隣国から非難されているのに靖国参拝を続けるとか、Twitterでブロックをするとか、トラブル、衝突、摩擦を起こす人は嫌だという意見が多いですね。これはこの世代の1つの特徴でもあります。でも、摩擦や衝突なくして、改革が実行できるんだろうか?

【加藤】正直、僕たちは政治家がそれほど大きなことをしてくれるとは期待していないんですよね。半径30cmくらいにしか興味なくて。だからこそ、周囲と衝突するような人には好感が持てないのかもしれないです。