女の子にはどう伝えるか

息子さんが女の人の体に興味を持ったり、性別を問わず「好きな人」ができた時とか、タイミングをみて、少しずつ伝えていくと、将来、身近な女性や、好きな人を大切に扱える男性に育ちますよ。

夏目祭子『親子で学ぶ「幸せな性」と命のお話』(徳間書店)

実は、多くの女性が、自分より体格が大きく、腕力が強い男性に対して、本能的な「怖さ」を感じていると言います。だから、男性は自分と同じような、もしくは男同士のつき合いと同じような感覚で女性の体に触れると、女性にとっては「乱暴」と感じられることが多いのです。だから、「宝物のようにていねいに」とイメージするくらいでちょうどいいのです。

そんなふうに行動できる男性がどんどん増えていけば、「性暴力」も起こりにくい社会になっていくことでしょう。この点でも、親御さんの役割は重要だと言えますね。

では、女の子には、どうやって伝えるとよいでしょうか?

女の子にもやはり、男の子と同じ、もしくはその裏返しとなることを伝えます。

「あれは演技で、動画を作ってる人の、勝手なイメージでやらせてる“作りもの”だから、あれが本当だって信じちゃダメ」ということ。

「“あれに出てくる女の人みたいにしないといけない”なんて思わなくていい」ということ。

「動画のマネをする男の人もいるだろうけど、自分がされてイヤなことははっきり伝えて、お互いに気持ちよくつき合えるように努力したほうがいいよ」ということ。

女性の態度次第で、相手の男性も変わることができます。娘さんが、そんなふうに男性に良い影響を与える女性に育つように伝えていきましょう。

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