フルモデルチェンジをした新型ディフェンダー

元祖ラグジュアリーSUVメーカーとして知られるランドローバーは、英国王室御用達の証「ロイヤル・ワラント」の認定を受けており、エリザベス女王のパレードや、ウィリアム王子とキャサリン妃のロイヤル・ウェディングにも使用された高級車だ。

ランドローバーの3つの主要ラインナップには、レンジローバー、ディスカバリー、そしてディフェンダーがある。1948年に誕生し、約70年ぶりにフルモデルチェンジしたのが新型ディフェンダーだ。日本では2020年4月より通常モデルの受注を開始し、順次納車されてきている。その個性的なデザイン、あらゆる地形を走破するオフロード走破能力などが高く評価され、2021年4月には、「ワールド・デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞している。

画像提供=ジャガー・ランドローバー・ジャパン 広報部
新型ディフェンダーは、軽量アルミニウムのモノコック構造で新しいアーキテクチャー「D7x」を採用。ランドローバー史上最も頑丈なボディ構造だという

なお、旧型ディフェンダーも都内ではよくみかけるが、その多くは、正規ディーラー輸入車ではないという。正規ディーラー保証もないのに、中古車市場では、高値を維持し続けている稀有な車なのだ。

ランドローバーの販売台数は前年比150%

富裕層や高額所得者が主流の高級外車市場において、セダンからSUVに覇権が移ったことで、BMWやアウディなど、セダンが中心だったブランドに頭打ち感がみられる一方、ゲレンデやポルシェ・カイエン、ランドローバーの新型ディフェンダーなど新たなSUVを求める顧客ニーズはやむことがない。

日本自動車輸入組合(JAIA)によると、ランドローバーの今年1月から8月までの累計販売台数は、前年同期の2255台から150.2%の3387台に達している。

なお、ラングラーなどを有し、SUV人気を牽引するジープにおいても、前年同期の7712台から121.3%の9358台に達している。

一方で、同じ時期のBMWの累計販売台数は、前年比115.0%に留まっている。