求められる周囲への理解と自重
私は中学から大学まで学習院に通いました。学習院女子中・高等科では紀子さまの1年下、黒田清子さんの2年上、大学では法学部政治学科で秋篠宮さまの2年下でした。私は、大学院で別の大学に進み、新聞記者になり、図らずも現天皇陛下の「お妃」は誰かを探る取材班に投入されたこともあります。「候補」とされた同級生が何人もいたからです。
その「お妃」となったのはハーバード大卒・東大中退の雅子さまでした。まだ外務省職員の「小和田雅子さん」だった時代に学習院大学を訪れ、学生に向けて話をしたことがあります。当時の国際法の教授が、雅子さまの父の小和田恆さんと友人同士だった縁からで、仕事に打ち込む才気煥発な話しぶりをよく覚えています。その後、皇室に入り「適応障害」と診断されるに至ったのは止むを得なかったようにも感じます。
※編集部註:初出時、雅子さまの学歴を「東大・ハーバード大卒」と表記していましたが、「ハーバード大卒・東大中退」の誤りでした。訂正します。(9月16日17時44分追記)
私の同級生たちの中では、娘を学習院に入学させている人が多くあります。概ね眞子さま、佳子さま、愛子さまの世代でしょうか。なので皆さま方の行く末には他人ごとではない心配と関心が、私を含む学習院OGの間には強くあります。
皆様に、幸せな人生を送る権利はありますが、普通ではない環境に支えられている立場を理解し、周囲への感謝の念は忘れず、自重もしてほしい。そしてご自身の才能を、社会に役立てていただけますよう。眞子さまの結婚をめぐる話題には、そのように感じています。