コツ1:たくさんの人を巻き込んでチームを結成
小竹さんがまず始めたのは、協力者探しだった。
「とてもじゃないけど私一人で娘をサポートするのは無理だなと。だから娘の受験を応援するには、仕事と同様、チームを組んで挑むしかないと思ったんです」
小竹さんも夫も仕事が多忙なため勉強を見る余裕はない。そこでチームの要ともいえる学習のサポートとスケジュール管理は、家庭教師に託すことにした。
「家庭教師は大手の中学受験塾で教えた経験のある先生に依頼しました。さすがプロ講師だけあって、娘の算数のノートを見てすぐ『授業が理解できていない状態。これでは辞めたくなるのも無理はない』と見抜かれました。どこでつまずいているのかを分析してもらい、既習のテキストに戻って基本からやり直す一方で、『この宿題はやらなくていいよ』と娘には不要なものを教えてくれるなどした結果、娘の成績は徐々に上がっていきました」
家庭教師の先生の存在は、小竹さんの精神的支えにもなったという。
「親に勉強の心配をされることを娘は嫌がったので、娘の様子は家庭教師の先生に聞いていました。先生を車で駅まで送る車中で学習状況を聞いたり、受験の相談をしたりしていました」
相談した先輩ママは、引き続きメンターとして、愚痴を聞いてもらったり相談したり、役割を担ってもらった。
また小学校のママ友も強い味方になったという。塾の保護者会に出られないときには必要な情報を教えてもらった。塾への送りが必要なときは自宅勤務のママ友にお願いする代わり、帰宅の遅い小竹さんがお迎えを担当することもあった。もちろん塾の先生にも受験の仕組みを聞いたり、子供のサポートの仕方を相談したりするなど味方になってもらった。
「中学受験はタスクが多岐にわたります。親が一人で抱え込むのは大変なので、信頼できる人やプロの力を借りるのがおすすめです」