結果から逆算して「勉強戦略」を立てる

結果から考えるというのは、たとえば何かの試験に合格したければ、まず試験問題を見てその傾向と対策を考えます。ところが、多くの人は「勉強」と聞くと、教科書の最初から開いて基礎の部分からやろうとしてしまうのです。そうすると、時間がかかりすぎてしまい、試験を受けるところにたどり着くまでに挫折しやすくなってしまうわけです。結果を出すことが重要なのですから、最短距離で結果に到達できる「勉強戦略」を考えないといけません。

原マサヒコ『世界一やさしい超勉強法101』(飛鳥新社)

これは、企業の戦略立案と同じで、まずは外部環境を分析していきます。資格試験があるなら、その試験制度がどう変わっていくのか。どんな能力がテストされているかを調べていくのです。次に、競合環境を調べます。同じ目標を持って勉強する人はどれほどいて、彼らはどのくらい勉強しているのか、レベルはどれぐらい高いのか。そして、自己分析です。自分の強みや弱みを客観的にみながら自分のポジションを理解します。

こうして外部環境、競合環境、自分の強み・弱みの検討を踏まえて、勉強戦略を立てていくのが「大人の勉強法」であり、短時間で伸びる人の特徴でもあるのです。

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