自制心を要する小さな目標を達成していく

では血糖値を一定に保つためにはどういったものを摂るべきなのでしょうか。

たとえば、脂肪分の少ないたんぱく質は持久性のあるエネルギーを体に与えてくれます。具体的な食材としては、ナッツ類、豆類など。さらに、果物や野菜のなかでも低糖質のものがおススメです。試験に勝つためにゲン担ぎで「かつ丼」を毎日食べたりすると逆効果になってしまいます。低糖質食を朝食やおやつに摂ると、意志力の低下を防ぐことができるといいますからぜひ取り入れてみましょう。

ドライフルーツ
写真=iStock.com/apomares
※写真はイメージです

さらに、意志力の低下を抑えるには、「自分が決めた目標を、自分が決めた期限内に達成する」ことも良いようです。自制心を要する小さなことを継続して行っていくと、「自分をコントロールする力」が鍛えられるというわけですね。ある同様の意志力トレーニングプログラムでは、参加した人の食生活が健康的になっていったり、運動量が増えたり、タバコやアルコールの摂取量が減ったりと、明らかに行動が変わっていったようです。

低糖質食を摂りながら、小さな目標を達成していくことを繰り返して、意志力を鍛えて勉強を加速させていきましょう。

大人の勉強は「結果を出すことがすべて」

意志力を鍛えて結果を出すのに、年齢は関係ありません。48歳から勉強を始めて50歳で司法試験に合格、54歳にして弁護士として独立し、55歳で名古屋商科大学教授に就任したのが『45歳から5億円を稼ぐ勉強法』の著者でもある植田統さんです。人生100年時代といわれる昨今、“45歳”というのはまだ折り返し地点にも満たないわけですから、そこからさらに勉強を重ねていけば、知的刺激に満ちた実りある生活を実現できると植田さんはいいます。

では具体的にどのような勉強をすればよいのかというと大事なのは「結果から考える」こと。子どもがやる「社会に出るための勉強」と違って、大人の勉強は結果を出すことが全てです。ですから、どこまでも結果にこだわるべきだ、といいます。そして、結果を出すために、どういう勉強法が正しいのかを考えていくべきなのです。