「もらったお金と相殺」と考えているとすれば…
ここで気になるのは、婚約破棄した理由もいわず、「母に対する慰謝料」についても何もいわなかったというくだりだ。
先にも触れたが、2人の婚約は正式なものではないようだ。したがって「破棄」ではなく「解消」というべきものである。婚約破棄の慰謝料について調べてみたが、正式な婚約ではなく、「そのうち結婚しましょう」では、慰謝料請求は難しいのではないか。
また、慰謝料をもらっていないのだから、もらったお金と相殺と考えていたとすれば、いい方は悪いが、この母子は常人の神経とはやや違うものを持っているのではないのか。
2017年9月に眞子さんとの婚約が内定になると、元婚約者がこのトラブルを週刊女性に持ち込み、各週刊誌が追いかけて大きな問題になり、翌年、婚約延期が発表されるのだ。
この男の品性下劣なやり方は許されるものではないし、その話を、充分な裏も取らずに垂れ流し続けた週刊誌やワイドショーは、批判されてしかるべきである。
元婚約者の支離滅裂ぶり
2019年1月22日に小室圭は最初の文書を公表した。だがそこに「金銭的な問題はすべて解決済みである」と書いたことで大きな批判が巻き起こった。
今回の文書で小室圭は、「金銭問題は解決済みだと主張したことに関しては一度もありません」といっているが、少なくとも、そう受け取られかねない書き方をしたことは間違いない。
最初の文書を公表してから、母親・佳代の代理人の弁護士と、元婚約者とその代理人である週刊現代記者とで何度か話し合いを持った。元婚約者側の何をいっているのか分からない主張を、かなり細かく記している。
たしかに、元婚約者のいっていることは支離滅裂である。私も以前に書いたが、最初に週刊女性にこの話を持ち込んだ際、弁護士から「借用書が一枚もないのでは裁判をやっても勝てない」といわれているのだ。
彼には、金銭トラブルが週刊誌に出れば、借用書などなくても小室佳代は困って金を払うに違いないという卑しい計算があったのではないか。
したがって、小室の母親の代理人から、「金銭が貸付であったというなら、その日付及び金額並びにそれぞれどのような理由での貸付であったと認識しているのか説明していただきたい」といわれても、できるはずがないのである。
体調不良を口実に話し合いは延期延期となり、そちらの要求に応じるつもりはないとごねて、その挙句、返金は求めないが解決済みではないといい出し、一方的に週刊現代に手記を発表してしまうのだ。
このような人間と婚約した小室佳代、そして圭に人を見る目がなかったといっては酷だろうか。