着眼点6.商品・サービスのコスト構造を知る

賢い買い物をする方法の一つは、モノやサービスのコスト構造、あるいは流通の仕組みを知ることです。その知識があれば、価値の割に割高な商品を見抜くことができるからです。

派手な広告宣伝がされている商品の原価を調べてみれば、実は値段ほどの価値がないことがわかります。

たとえば、ほとんどの化粧品の原価は1割以下、コンビニで売っているドリンク剤の原価も10円とか20円と言われています。経費の多くはゴージャスなパッケージと広告宣伝費。では、値段ほどの効果効能があるかどうか……。

逆の見方をすれば、それほどまでに利益率が高いがゆえに、テレビCMなどにバンバンお金を使えるのでしょう。自分はいったいどんな価値にお金を払っているのか。それを計る方法のひとつは、商品サービスのコスト構造・流通構造を知ることです。

着眼点7.自分軸があれば、節約しなくてもお金が貯まる

私は節約貯金には否定的な価値観を持っていますが、その理由のひとつは、自分の出費に「軸」を持っていれば、無理しなくても自然にお金は貯まっていくものだからです。

軸とは「自分は何を重視しているか」という優先順位のことです。自分にとっていったい何にお金を振り向けることが大切なのか、何にお金を投じれば最もパフォーマンスが高いか、その支出は自分の人生のバージョンアップに貢献するか。

そんな判断軸を持ち、財布を開く前にいったん立ち止まって考えると、買うべきモノは実はそんなに多くないということに気がつきます。つい使いすぎてしまうとか、衝動買いといったことにはなりにくくなります。