次の箇所がこの対談の核心だと思う。
【三浦】ええ。要は結婚だけが唯一、自由になるための儀式として認められているわけですよね。
【鈴木】私だったら「娘」から「妻」になる間に、もう1ステージ欲しいなと思ってしまう。最終的に一般市民になる運命なら、娘でも妻でもない、一般独身女性の期間が欲しいです。
かつて女性たちにとっての結婚は、「出世」そのものであり、お金を得る機会であり、一気に上昇するための“飛び道具”でした。皇室の女性にとっては今でも結婚はそれに似ていて、一般の社会に泳ぎ出る唯一の手段なわけです。一般市民になりたかったら結婚するしかない。
【三浦】これって大きな問題ですけど、あまり指摘する人はいないですよね。皇室の女性の中にも、早く一般人になりたいというお気持ちの方がいるかもしれない。
【鈴木】しかも、皇室の女性はお相手探しが難しいのに、お嫁に行かないと“行き遅れ感”も出てきてしまう。そうなると皇室に閉じ込められたままですよね。少なくとも現在、女性天皇や女系天皇は認められていないのであれば、成人した時にご本人にその意思があれば一般人になってもいい、という制度を作ってほしいです。
“不幸になる権利”もある
小室圭に関しては、「経歴も外見もまあ普通」(三浦)「何となく胡散くさいという声があるが、母親の金銭トラブル以外何も出てきていない」(鈴木)といっている。
そして、「眞子さまが結婚して一般人になるのであれば、外野が口を出す話ではない」(三浦)。そして鈴木のこの言葉が出てくる。
幸福になれそうにないからと、他人の選択を責める筋合いはないですよね。大体、世間を知っている女でも、男を見る目はなかなか養えないものですよ。結婚って、その女性の賢さとか美貌とか、いろいろなものが詰まった結果だと思うんですけど、結局は「運」が一番大きい。大量のクジの中から一本をヒュッと取ったとしても、大体“外れ”なのが普通です。