ETCカードの明細で、不倫がバレた

Bさんの夫が妻の不倫を知ったのは、ETCカードの明細をチェックしたことがきっかけだった。「不倫相手には車で会いに行く必要があった。高速道路を使用していたので、料金と走行距離が激増したことで夫にバレた。『さすがにマスクを買いに行くのに、わざわざ高速は使わないだろ?』と」。

長年の不倫関係が露呈したBさんは現在、離婚か修復か迷っているところだという。「本音は、不倫相手のことが好き。ただ、経済的なことと子どものことを考えると、『やり直そう』と不倫のことを許してくれた夫と暮らすほうが正解ではないか」と話す。

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別居先のインターホンに出てきたのは、不倫相手だった

【CASE3】「家庭内感染を避けるため」と部屋を借りた夫

増加している「家庭内感染」防止を理由に、堂々と不倫を続けた夫のケースもある。中学受験を控える息子を持つ母親のCさん(46歳)は、昨年秋から夫とは別居生活をスタートしている。きっかけは、「家庭内感染によって息子はもちろん、家族に迷惑をかけるわけにはいかない。とりあえず、息子の受験が終わるまで別々に暮らそう」と、夫が自ら別居を言い出したという。

高齢の義親とも同居しているCさんは、夫からの提案に賛成した。唯一心配だった経済的な問題も、「コロナの影響で当面、会社から家賃の半分を補助してもらえることになった」と夫から聞かされていたこともあり、「出費は痛いが、受験が終わるまでは仕方ない」と納得していた。

夫が不倫相手と暮らしていることが発覚したのは、Cさんが外出のついでに夫の借りているマンスリーマンションに立ち寄った時のこと。インターホン越しに応対したのは、夫ではなく不倫相手の女性だった。寝耳に水のCさんを前に彼女が語った真相は、「1年前からダブル不倫をしていたが、コロナ禍でも会いたいと二人で部屋を借りることにした」ということだった。部屋の賃料は、夫と不倫相手が二人で折半していたとのこと。つまり、「会社から出る家賃の補助」は、夫による真っ赤な嘘だったのだ。

「事態が明るみに出た以上、別れるしかない」と不倫相手の女性は身を引く約束をしたものの、肝心のCさんはまだ夫のことを許せないでいる。「この先、こんな人と夫婦のままでいたくない。息子の受験が終わったら、離婚の準備をはじめたい」という。