「返金を求めることは一切いたしません」

「もう私は小室佳代さんから、400万円は返してもらわなくていいのです。先方と交渉を続けるつもりもありませんし、今後、小室家に対して返金を求めることは一切いたしません」

そう語るのは、これまで1年半以上も沈黙を続けてきたAで、現代の独占取材に応じたのである。

元々Aと小室家との関係は15年近くに及ぶという。当時、Aも小室家も横浜市内の同じマンションに住んでいて、管理組合の会合でAと圭の父親・敏勝が出会ったことがきっかけで意気投合したが、まもなく敏勝は亡くなってしまう。

その後、マンションのエントランスで母親と圭に会った際、「今後もよろしくお願いしますと」いわれ、その後、圭のパソコン修理をしてあげたこともあり、徐々に距離が縮まっていったそうである。

「恋愛感情というより、圭くんの父親代わりになれれば、という思いからでした。敏勝さんがいかに圭くんを大切に思っていたかを聞いていましたから。婚約したといっても、同居もせず、マンションのお互いの部屋を行き来するのも数えるほど。佳代さんとの間に肉体関係もありませんでした」

夜中に電話がかかってくることも

だが佳代からの金銭援助の依頼が始まったのは婚約直後からだったそうだ。最初は、2010年11月に圭の国際基督教大学の入学金45万3000円を求められ、その後も、生活費など、さまざまな形で要求が続いたという。

「夜中に電話がかかってくることもあり、毎月のように金銭を求められた。圭くんの留学費用として、200万円を振り込んだこともあります」

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積み重なったカネは約400万円にもなった。佳代側に返済を求めると、「あれは借りたのではなく贈与だ」と返答してきた。その後、週刊誌にAがタレ込んだ金銭トラブルが原因で、2人の婚約は延期になってしまう。

19年1月に小室圭が文章を発表し、この件は「解決済み」だとした。

「一方的に『解決済み』と文章を出されたことにはまったく納得ができず、小室家との交渉に臨むことにしたのです」

19年7月から交渉が始まったが、向こう側の代理人と会ったのは2回だけで、交渉はまったく前に進まなかったそうだ。Aには、経済的な理由から400万円への未練があったことも事実だという。

「ジャガーは私の虎の子の退職金で購入したものです。その車も、横浜市内のマンションも、ローンが支払えなくなり、とうの昔に売り払っています。いまは家賃8万円の木造アパートで一人暮らしをしています。最寄り駅から徒歩30分近くかかるため、71歳の私にとっては毎日の往復は応えます」