対応していることを見える形にするのが必要
回りくどいいい方だが、金銭トラブルが未解決なことについて私は納得しているわけではなく、娘にもそのことはいってあるということだろう。だが、納得する人が多くなくても、娘が結婚するという意志を私は尊重するという意であろう。
その後、関連質問で記者から、結婚するには金銭トラブルを解決することが必要といったが、今はどう考えているのかと聞かれ、
「この間、娘ともいろいろと話す機会がありました。認めるというふうに申しましたのはそういうことの話合いも含めてのことです。また、多くの人が納得し喜んでくれる状況の前提として、今までもあった問題をクリア(するために)相応の対応をする必要があると申しました。
私自身、これは人の家のことですので詳しくは知りませんけれども、じゃ、対応を全くしていないかと言えばそんなことはないと思います。そうですね。ただ一つ言えるのはそれはいろいろな対応をしているとしてもですね、やはりそれが見える形になるというのは必要なことではないかなあというふうに思っております」
「結婚は尊重する」。しかし…
以前は、娘・眞子さんとは話ができていないといっていたが、コロナ禍で家にいることが多くなり、話し合う機会は増えているようだ。
眞子さんが「お言葉」を発表する時も、当然ながら秋篠宮と母親・紀子さん、天皇皇后、上皇上皇后の了解をもらっている。その上で、
「実際に結婚するという段階になったら、もちろん、今までの経緯とかそういうことも含めてきちんと話すということは、私は大事なことだと思っています」
だが、冒頭の発言が出たのはその後である。
「私は、特に結婚と婚約は違いますから、結婚については本当にしっかりした確固たる意志があれば、それを尊重するべきだと私は思います。これはやはり両性の合意のみに基づくということがある以上、そうでないというふうには私はやはりできないです」
そういった直後に会見は打ち切られた。
穏やかではない本音が凝縮されている
これについて週刊新潮は、
「最後の部分は実に意味深でした。これまで納采の儀を迎えるために『それ相応の対応』という課題を小室さんに求めてこられた殿下からすれば、課題は依然クリアされていないというご認識。だからこそ、家同士の行事である納采の儀には進めないというお考えは、いまも強いのだと拝察いたします」(宮内庁関係者)
週刊文春は、ここに秋篠宮の本音が凝縮されていると見ている。
「敢えて秋篠宮さまが婚約に触れられたのは、『結婚は自由だが、皇族として、納采の儀は行えない』という“最後の抵抗”でしょう。秋篠宮さまは、小室さん側とは家と家とのお付き合いはできないと考えておられる。秋篠宮家として正式な婚約者とは認めない、どうしても結婚したいなら縁を切る、と“勘当”するようなお気持ちで、結婚容認を表明されたのです」(秋篠宮に近い人物)