文大統領には日本を利用して中国に媚を売る思惑がある
産経社説は続ける。
「菅首相は9月24日、文大統領との電話会談で、この問題などを念頭に『非常に厳しい状況にある両国の関係をこのまま放置してはいけない』と述べ、文氏に解決のための対応を促した」
「だが、文政権はなんら行動を示さない。そのうえ、ベルリンの慰安婦像を擁護する始末である」
2018年12月には韓国海軍が日本の哨戒機にレーダーを照射して砲撃態勢に入った「ロックオン事件」もあった。
後半で産経社説はこう指摘している。
「今年は韓国が日中韓首脳会議の議長国で、文氏は菅首相の年内訪韓を望んでいる。だが、北朝鮮問題があるとはいえ、異様な反日姿勢のままの文氏と建設的な話し合いができるとは思えない。現状は首相訪韓の環境にない」
「反日姿勢」だけではなく、文在寅大統領の腹の底には日本を利用して中国に媚を売る思惑があるのだろう。外交は自国の利益の追求が基本だが、相手国を虚仮にするような言動を重ねるようではその外交の基本は通用しない。
なお吉田証言を率先して掲載していた朝日新聞は、執筆時点では社説でこの話題を取り上げていない。一体どのように考えているのか。言及が待たれる。