「より良い普段着」でトップをひた走れ

コロナショックによって経済のデジタル化とグローバル化が、これまで以上のスピードで進んでいる。世界経済の中で中国経済の景気回復は先行している。その需要を取り込むために、国際的な競争は激化する。また、より効率的に収益を得るために、データ獲得と分析の重要性は一段と高まり、デジタル化も加速する。

現状、いずれの点でもファーストリテイリングは競合他社に先行していると考えられる。インディテックスは大規模出店戦略を修正している。H&Mも店舗の閉鎖などを進めており、収益の改善には時間がかかるだろう。

針と糸と布
写真=iStock.com/Kerrick
※写真はイメージです

欧米などで新型コロナウイルスの感染者が増加し、ワクチン開発がどう進むかも不透明であることを考えると、アパレルをはじめ多くの産業で優勝劣敗は鮮明化する。

そう考えると、グローバル化とデジタル化への取り組みを強化し、より良い普段着の創造を目指すファーストリテイリングの成長期待は高い。同社が世界トップのアパレル企業としての地位を確立する可能性はこれまで以上に高まっている。

関連記事
日本にとって「韓国の異常な反日」が大チャンスである理由
「徴用工問題」を解決するには、文在寅大統領に辞めてもらうしかない
「日本を上回るスピードで悪化中」韓国の少子高齢化の知られざる実態
ユニクロ超えに着々「#ワークマン女子」の想定を越える大反響
韓国経済の煽りを受けるユニクロの生存戦略