宿泊代が実質タダになる修善寺旅のプランも

「2日も休んで3泊4日なんて無理」という方にも、土日の1泊旅行でも「Go Toトラベル」のメリットは十分ある。もう一例として、筆者が予約した10月31日(土)東京発、修善寺に1泊旅行の例をご説明したい。

修善寺の「ベアードビール」が新作クラフトビールを提供する「収穫祭」が行われる週末に、本社工場に併設するキャンプ場の予約が取れなかったため、宿を探すことになった(密を避けたレジャーとしてキャンプ場は週末常に予約でいっぱいの人気ぶりだ)。しかし、思い立ったのが「Go To」東京発着が発売になって約2週間後、人気の伊豆で土曜泊ということもあり、予約サイトや宿のページでも1カ月前にはすでにことごとく満室となっていた。

最終的に見つけたのはJR東海ツアーズの「ひさびさ旅割引◆◆静岡」という商品。リニューアル後プレオープン中の「湯めぐりの宿 修善寺温泉 桂川」1泊2食付き、東京―三島間往復の新幹線はグリーン車で、現地の鉄道やバスが乗り放題になる「ふじのくに家康公きっぷ」、「三島スカイウォーク」などに入場できる「三島・沼津満喫パス」がついて正価は2万4500円だ。

「Go Toトラベル」割引は即時に申込確認画面へ反映され、支払金額は1万5925円で1人3500円(2人で7000円)分の地域共通クーポンが付く。もし定価で買えば、往復の電車だけで1万4780円になるところを、これでクーポンを1人1145円分以上現地で使えば、正規の電車代だけで宿泊はタダでついてくる計算だ。

画像© JR TOKAI TOURS,Inc
予約確認画面では「Go To トラベル」割引料金を自動表示

あなどれない旅行会社のコスパと仕入れ力

宿やホテルの客室は、自社で販売する分と旅行会社に販売委託する部屋が分けられ、それぞれの予約システムで在庫は保持、販売される。そのため、宿のサイトでは売り切れた日の部屋を、旅行会社が持っていることがある。

旅行会社の選び方だが、今回のように、目的地方面に電車を走らせている鉄道会社の関連会社である旅行会社が、仕入れ力が強いケースがある。伊豆のJR東海ツアーズと同様に箱根は小田急トラベル、日光は東武トラベル、東北はJR東日本の「びゅう」といった組み合わせだ。沖縄ツアーは現地に本社を持つ沖縄ツーリストも要チェック。それらとJTBなどの大手旅行会社を両方見てみるといい。海外旅行のイメージが強いエイチ・アイ・エスも、その航空券仕入れ力から、国内ツアーでもひけをとらない。