キャンペーン終了までは利用回数に制限はない

「Go Toトラベル」は、1人1泊あたり4万円、日帰り旅行は2万円を上限とする国内旅行代金の2分の1相当額を支援、旅行代金の35%が割引となり、65%を支払ったうち15%は地域共通クーポンとして支給される。

2020年1月末のキャンペーン終了または約1兆1600億円の全事業予算を消化するまでは、1人の利用回数に制限はなく何回でも何泊の旅行でも対象になる。申し込みは大手旅行会社だけでなく、地域の中小旅行会社や宿泊施設に対する直接予約も可能だ。

キャンペーンで最大限、お得になる活用法としては、まずは支援額の上限まで利用することだ。1泊4万円以上の宿泊旅行を申し込んだ場合は1万4000円、日帰り旅行なら2万円以上の旅行代金に対して7000円を上限として割引される。旅行代金が1泊4万円、日帰り2万円を超えても支援額はそれ以上増えない。

支払った旅行代金の15%相当は、現地で使える地域共通クーポンとして1000円単位で返ってくる(1000円未満は四捨五入)。例として1泊4万円ちょうどの旅行だと、1万4000円の旅行代金割引に加えて6000円分の現地で使えるクーポンが支給される。

「Go To トラベル」旅行代金支援の仕組み
観光庁資料より筆者作成

まとめて申し込めば宿泊以外も割引対象に

もう1つのポイントとしては、宿泊だけでなく交通移動手段も一緒に申し込むと、それも割引対象になる。宿泊代金だけで1泊4万円というと高級旅館でも泊まれなければ使えないと思われそうだが、旅行代金に往復移動の電車や飛行機、現地でのレンタカーなどの移動交通費を含めば選択肢も広がる。自家用車での旅行でなければ、1泊あたり4万円までのパッケージツアーを申し込むのがよい。

そして日程は、1泊2日よりも2泊3日、3泊4日のほうがお得度は高い。何泊しても往復の交通費は基本的に変わらなく、2泊目以降は4万円の上限枠を宿泊だけに予算を掛けられ、よりいい宿も選びやすい。

地域共通クーポンの対象店舗は9月29日に公開された。土産物店、飲食店、観光施設、レンタカーやフェリーといった交通手段など、全国で5万958軒の対象施設がまず登録された。使えるのは申し込んだ旅行先と隣県エリアの登録店舗のみで、日帰りなら旅行当日、宿泊旅行なら出発から帰着日までの間、利用できる。紙と電子クーポンの2形態があり、申し込んだ旅行会社や現地の店舗では、紙のみ対応という事業者も多いので、電子クーポンで受け取った場合は注意が必要だ。