愛煙家はタバコを吸わないほうが健康によくない
禁煙活動家のみなさんは「健康に悪いから吸わないのが当然」と禁煙は正義だとばかりにわれわれを迫害する。しかし、私のような愛煙家はタバコを吸わないほうが健康によくないのだ。19年、首相官邸の全面禁煙を機に、気の迷いで1度禁煙してみたところ、それはひどい目に遭った。はじめはストレスでイライラするだけだったが、次第にぼうっとして体に力が入らず、仕事に支障をきたすようになった。喫煙を解禁したらすぐに復調したので、私の健康維持にタバコは必要だと証明された。個人差があるのは承知しているので、他人に喫煙を勧めることは一切しない。だから、われわれにも禁煙を押し付けないでほしいのだ。
タバコはそれほど悪いのか。立ち止まって考えてみてほしい。コロナを倒す特効薬が開発されるかさえも怪しい今、私は、コロナから自分を守るためにタバコを吸う。現代医学が出した結論からすれば、当たり前の話だ。
愛煙家の解剖学者である養老孟司・東京大学名誉教授も「『タバコの害は医学的に証明された』といわれているが、実際のところ、証明なんていうのもおこがましい状態。がんは根本的には遺伝的な病」とおっしゃっている。副流煙の害も医学的な根拠はないという説もあるそうだ。精神的なストレスも発がんの要因ともいわれるが、私の場合はタバコではなく、禁煙のストレスでがんになりそうだ。
愛煙家にとって、タバコはストレス低減に確実に役立っていると思う。脳に直接作用して副作用の危険もある抗うつ剤や向精神薬よりも、タバコのほうがいい。
一面的な正義を振りかざして「タバコを吸うな」というのは、最近の自粛警察やマスク警察と似たようなものだと思うが、禁煙警察だけはなぜか批判されない。米国で黒人男性が白人の警察官に暴行されて死亡した事件をきっかけに、世界的に人種差別反対運動が盛り上がっているが、喫煙者差別を問題視する人は誰もいない。タバコを吸うだけで、殺人者のような扱いを受けることもあり、喫煙者の人格は否定されているようなものだが、愛煙家たちは反論もせず、タバコ税を払っている。自画自賛になるが本当に辛抱強いと思う。
だからこそ、フランスの研究が成功してほしい。そして、コロナ後のニューノーマルでは「タバコを吸えば感染リスクが低下する」という常識が広まって、喫煙者の人権も認めてもらえるのではと期待している。とりあえず、私は、タバコを吸いながら第2波に備えようと思う。これが私にとって何よりの対策であろう。