カメラで顔を映すように求める先生もいるが…
2つ目は「いちばん集中できる時間に授業を聞けること」。いま私が受けている授業は、いずれもパワーポイントの資料に先生が音声で解説を加えるという形式だ。
配信方法は、生中継の「ライブ」といつでも視聴できる「オンデマンド」の2種類。ライブの授業では、ZoomかWebexというオンライン会議システムが使われている。
私の大学では、コロナ騒動の前からインターネット上から「学内システム」を利用できた。学生はこのシステムにログインすれば、授業に使う資料のダウンロードや先生からの連絡確認ができる。
ライブ授業では、会議システムに入るURLが授業開始までに学内システムで通知される。授業が始まると、パワーポイントの資料が画面に出てきて、先生が解説を加えていくというスタイルだ。
学生は、基本的に音声をミュートにして授業を聞く。ただ、質問があれば声を出して先生に質問することができる。学生に対してカメラで顔を映すように求める先生もいるが、私が履修している中ではそのような授業はひとつしかない。それ以外の授業では、私はカメラをオフにして参加している。
オンデマンドの授業も、学内システムから動画にアクセスできるようになっている。月曜1限の授業であれば、1限の開始時刻である月曜9時までにURLが通知される。こちらも、パワーポイントが画面に映し出され、そこに先生の音声がついているというものだ。
インターネット環境の整わない学生への配慮か、ライブ授業をする先生もほとんどが後日に録画を公開している。普段はオンデマンドだが生徒のプレゼンテーションの回のみライブ授業、というようにフレキシブルに組み合わせている先生もいる。
眠い時間に無理して授業を受ける必要がない
オンデマンドでは自分の好きな時間に授業を聞ける。自分の予定に合わせて、一番集中できる時間に視聴できるのは、私にとって大きな魅力だ。今までは昼食後の授業は睡魔との戦いだったが、オンデマンドなら眠い時間に無理して授業を受ける必要もない。
4年生の前期は、就職活動で授業を欠席しがちになるという話を先輩から聞いていたが、オンデマンドになったことでそのような心配もほとんどせずに済んだ。