自分なりのやり方でサッカーに恩返ししたい

――テレビで活躍されている今でも、女子サッカーに関わりたい気持ちはありますか?

丸山 桂里奈『丸山式「謎手紙」のススメ』中央公論新社

【丸山】ずっとサッカーにお世話になってきていますから、引退する前から、どこかでサッカーに恩返ししたいと思っていたんです。

私が今、元サッカー選手としてテレビに出ると紹介VTRとして、なでしこJAPAN時代にワールドカップでゴールを決めた動画が流れることがあるじゃないですか。そうやって私がバラエティーに出ることで、少しでも女子サッカーに関心を持ってもらえるきっかけになればいいなって思っているんです。なのでテロップなどの肩書も「元サッカー選手」は外さないようにしてもらっています。

女子サッカーを応援するといってもいろんな立場があって、解説をする人もいれば、指導者になる人、サッカー協会に勤めている人もいます。だから私も自分なりのやり方でサッカーに恩返しをしていく。これはずっとブレずに思っていることなんです。

でも、テレビに出るのは毎回本当に緊張します。ワールドカップでも緊張しなかったんですけどね。サッカーはフォワードだったので、点を決めればモチベーションも上がるし、結果を残したことがはっきりわかります。テレビのお仕事はゴールがわからないし、結果を残せたかどうかもわからない。だから不安ではあるんですけど、いつも現場には助けてくれたり、フォローしてくれたりする人がたくさんいるんです。そこに、サッカーと似たチームワークを感じるんです。

撮影=中央公論新社写真部
現役中は、「サッカーをやっている私」を事務所が応援してくれていたことが、嬉しかったそう。「目の前の仕事に全力を尽くしている」と話されていましたが、取材陣の姿が見えなくなるまで丁寧にお見送りしてくれた
(聞き手・構成=小泉 なつみ)
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