ク・ハラの悲劇を繰り返してはいけない
今年のNHK紅白は、日韓関係が最悪だから、世論や政府の意向を忖度するNHKだから、K-POPの出場はまず無理だろうという下馬評だった。2012年に李明博大統領(当時)が竹島に上陸したことで、日韓関係がぎくしゃくし、以来5年間、韓国の歌手は選ばれなかったからである。
だが発表されると、17年から3年連続になるTWICEが選ばれた。よかったと思うのは私ばかりではないだろう。
今や死語になってしまったが、オリンピックには政治を持ち込まないという大原則があったはずである。公共放送のNHKが、今や世界的な人気を誇るK-POPを、政治的な理由で排除することなどあってはならない。
紅白はNHKの国際放送でも見られるはずだ。韓国のファンも、「東京五輪をボイコットせよ」などと声を張り上げないで、TWICEの歌に酔いしれる日本人の姿を見て、今一度、日韓の行く末を考えてもらいたいと思う。もちろん、それは日本人も同じである。
ク・ハラの悲劇を繰り返してはいけない。(文中敬称略)