週末には来場者が楽しめるよう、さまざまなイベントを開催。正月には餅つきや和服でのもてなしのイベントも。

名物となった週末のイベント

——新しいチャレンジに対して、反応はどうだったのでしょうか。

【横田】日曜営業、来店型のディーラーとして始まりましたが、普通にオープンしていてもお客様はやってきません。そこでお客様にきてもらうために、毎週のようにイベントをやりました。いまでは週末のイベントは恒例になっています。たとえば1月なら餅つき大会や女性スタッフが着物でお迎えするイベントをやったり、屋外イベントの「カーオリエンテーリング」などは毎年続いています。新車発表のイベントのときには、ストーリー性のある独自の演出をします。演じるのも当社の若手スタッフです。営業だけでなく、メカニックのスタッフも参加し、新車の性能などを丁寧に細かく説明します。

——来店型のディーラーを成功させるために、ほかにどんな工夫をしたのでしょうか。

【横田】まず、一流ホテルのロビーを思わせるショールームにし、ゆったりとした空間で商談をしやすくしました。車はすべて外に展示。試乗車は60台くらい用意します。すぐに買っていただけるかどうかを5分以内で見極め、そうでないお客様からは離れなさい、と指導しているディーラーもありますが、われわれはすぐにお買い求めにならないお客様を大切にし、長いおつきあいをします。

——お客様がたくさん訪ねてくるようになったのはいつ頃からですか。

【横田】スタートした当時は年間の来場者数が1万人くらいでした。10周年の頃に3万人前後になり、20周年をちょっとすぎたときに5万人を超えて、10万人台になったのが30周年の頃です。来場者がずうっと前年を上回ってきましたが、数年前に年間12万人くらいになったところで上限としました。週末に1日300~500人くらいの方が来店されるわけですが、これ以上の人数になると、行き届いた対応ができなくなってしまうからです。

ネッツトヨタ南国の年間来場者数は、創業時の1万人から右肩上がりで増え続けてきた。最近は対応のキャパを考慮し、12万人を上限としている。