最注力商材「ミールキット」を発売した
なお、アマゾンでは、本年2月より、アマゾンゴーでの最注力商材であるミールキットを2017年に買収した高級スーパーであるホールフーズの一部店舗で、まさに満を持して販売をスタートさせている。アマゾンがグループを挙げて展開しようとしている米国での成長商品でもあるミールキットについても、今後詳細にわたって分析していきたい。それは、日本のコンビニが提供してきた「中食」を完全に駆逐する水準のものでもあるからだ。
コンビニやリアル店舗、さらには小売産業の「温故知新」はすでに始まっているのだ。
立教大学ビジネススクール(大学院ビジネスデザイン研究科)教授
シカゴ大学経営大学院MBA。専門は企業戦略&マーケティング戦略、及びミッション・マネジメント&リーダーシップ。三菱東京UFJ銀行投資銀行部門調査役、シティバンク資産証券部トランザクター(バイスプレジデント)、バンクオブアメリカ証券会社ストラクチャードファイナンス部長(プリンシパル)、ABNアムロ証券会社オリジネーション本部長(マネージングディレクター)などを歴任し、現職。主な著書に『アマゾンが描く2022年の世界』『2022年の次世代自動車産業』(以上、PHPビジネス新書)、『GAFA×BATH 米中メガテック企業の競争戦略』(日本経済新聞出版社)、『アマゾン銀行が誕生する日 2025年の次世代金融シナリオ』(日経BP社)『「ミッション」は武器になる』(NHK出版新書)などがある。