読んでくださって、見てくださってありがとう
一方、無料で誰でもアクセスできるようにしておけば、短期的な収益は上がらないけれども、回り回って、知名度が上がり、親しみも増し、結果として将来に見返りがあるかもしれない。もちろん、その保証は全くないけれども、少なくとも人々の脳には刻まれる。それが一番大切だ。
これだけコンテンツがあふれ、人々の可処分時間の奪い合いになっている現代。読んでもらえるだけでも、見てもらえるだけでもありがたいという謙虚な気持ちが、案外と時代の「真ん中」なのではないかと感じる。
企業の宣伝の戦略でも、いわゆる「広告」がだんだん効かなくなってきていて、「パブリシティ」の部分が重要になってきている。その際には、人々の自然な興味や口コミが命だから、「読んでくださって、見てくださってありがとう」という姿勢が大切になる。
今の時代、ネット上で一番広がるのは、「無私」と「感謝」の精神なのだ。