子育てのイライラを緩和する5つの方法
しかし、真面目な性格の母親はこの状態を少しでも緩和させたいと願うでしょう。筆者がおすすめしている「緩和法」をいくつかお伝えしましょう。
【1:敵(わが子)は別人格であると割り切ろう】
己の自己コントロールだって難しいんです。ましてや自分以外の人間を思い通りにさせることなどできません。「親とは別の人生を生きようとしているのか」と、子の自己主張にムカつきながらも、その成長に無理やりでも目を向けてください。
【2:人生は転ばないと痛さが分からないものと達観する】
母は「転ばぬ先の杖」とばかりに、子どもの目の前の小石すらも拾ってしまいがちです。
しかし、いずれ母は小石拾いを諦める時が来ます。その時、初めて「道には石が落ちている」ことに気が付くようでは、子は生きづらくなるだけです。
母はいたらないくらいがちょうど良いのです。小石は小石のままにして「ああ、やっぱり転んだか」と、自分の力で起き上がるのを見守っていられる母でありたいものだと思います。
【3:機嫌が悪いことをカミングアウト】
多くの母は子育て時期にプレ更年期も含めると長い更年期にぶつかります。そのときイライラするのはホルモンのせいで、母のせいでも、子のせいでもありません。いわば生理現象なので、怒りたくなったら、怒鳴る前に「ごめん、機嫌が悪い!」と言って、伏線を張っておきましょう。
すると、あなたの家族も理由がわかって退避時間が稼げるでしょう。家庭平和のためにカミングアウトは大事です。
【4:プチ家出と褒め褒め日記のススメ】
母も人間です。機嫌が悪い時もあります。心の中に怒りがいっぱいになったり、不安で押しつぶされそうになったりしたときには、500円玉を握りしめて「プチ家出」をするといいでしょう。ワインコインで最大級に自分を“おもてなし”する作戦を考えてください。
たぶん、あなたは公園のブランコに座りながら、コンビニで買った100円珈琲を飲み「我ながら、安上がりな女だこと……」と言いながら、400円は握りしめて帰るでしょう。
そのうえで、帰ってきたら、毎日「褒め褒め日記」を書くようにしてください。
「今日は怒らずに夕飯を終えた」とか「家族に笑顔で『いってらっしゃい』と言えた」とか、そんなことで十分ですから、まずは自分を褒めること。それができて初めて、人は自分以外の人を褒められるのです。