また、高所得者の過半数が行きつけのこだわりの店を持ち、外食頻度も多い(図4、5)。「接待用の“勝負店”を持っているのでしょう。お金持ちになると、接待のためだけにお店のオーナーになる人さえいる。お店選びでは、料理の味はもちろん、気配りのあるサービスが重要。これが商談に大きく影響してくる。収入が少ないうちは、どういうお店が会食や商談にふさわしいのかを知るために、たまにでも高級店の接客を体験してみるといい」(加谷氏)。

外食(ディナー)にかける金額は高所得者の3割超が一人当たり平均8000円以上かける(図6)。「私の感覚でも、相手が2~3人でワイン代を入れて4万~5万円です」(加谷氏)。

調査方法●編集部と楽天リサーチで実施。個人年収500万円未満150人、個人年収2000万円以上150人から回答を得た。調査日は2017年3月15~16日。

加谷珪一
経済評論家
東北大学工学部原子核工学科卒。日経BP社(記者)、投資ファンド運用会社を経て、コンサルティング会社を設立し代表に就任。
 

金森重樹
行政書士
不動産投資顧問。東京大学法学部卒。不動産、建設、ホテルチェーンなどグループ年商100億円の企業グループのオーナー。
 
(撮影=大沢尚芳、鈴木啓介)
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