すねをかじらせる親「子どもファースト」は老後破産のトリガー

今回の相談の当初から、私は「池田さんのご両親は、ご自分の老後は心配ないのだろうか」ということがずっと引っかかっていました。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/Worawee Meepian)

「子どもファースト」で教育費にお金をかけすぎたり、社会人となったあとも経済的に援助したりすることで、自分たちの老後資金が足りなくなるケースが目立ちます。いわゆる「老後破産」のトリガーは、子どもへのお金をかけすぎということも多いのです。

実は今回の家計費の見直しの際に、池田さんと相談した結果、「増額」する費目も作ることになりました。それは家に入れるお金と、これまで親に払ってもらっていた教育費。「池田さんもご両親も、みんな幸せな老後を」という気持ちを込めて、増やしてもらいました。

実家住まいであれば余裕があるはずなのに、お金の使い方にルーズになってしまい、結婚してもマイホームを買う資金がない、老後資金にも不安が残る……という相談をたくさん受けています。親は、子どもに同居を許したとしても「独身貴族」のような生活をさせていては、自分の首を絞めることになってしまいます。要注意です。

【家計費コストカット額ランキング】

1位 リボ払い -2.5万円×2件
2件のリボ払いの残高(97万円)を貯金(100万円)で一括返済し月々の返済をなしに
2位 被服費 -1.0万円
衝動買いをやめ、「長く着られる服」という基準で選ぶように
3位 生命保険料 -0.95万円
独身の間は不要と考え、「死亡保障」を解約
4位 通信費 -0.92万円
スマホもタブレットも格安simに変更
5位 娯楽費 -0.6万円
格安旅行サイトを利用。また、近場の公園など「高校時代のデート」作戦を実行
6位 美容日 -0.5万円
自分の肌に合った化粧品だけに限定
7位 食費 -0.4万円
コンビニでのお菓子のちょこちょこ買いをやめた
7位 生活日用品 -0.4万円
雑貨屋さんでのちょこちょこ買いをやめた
▼増額した費目
・教育費 1.2万円
英会話と資格取得のセミナー代は自分で負担することに
・住居費 1万円
家に入れるお金を1万円増額して月3万円に
(写真=iStock.com)
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