「日に3回は新妻とできる」は切ない“願望”だった
『週刊朝日』(6/22号・オンライン版)では、妻の「介護」の実態をこう書いている。
脳梗塞は1度目は軽いときもあるが、2度目は助かっても重い障害が残ることが多い。私の友人のノンフィクションライターも、2度目で手術して、リハビリを続けているが、身体も口も思うようにはならない。
野崎氏の会社の従業員もこう語る。
「社長は病気のせいで年中、大も小もオムツに漏らす。オムツで吸収しきれなくなり、床やお風呂にこぼすこともあった。そのたび、家政婦や従業員に掃除させた。車を運転していても、ブーって漏らす。だから2階の社長の寝室は臭いがひどく、奥さんは『あんな部屋上がりたくない』『車で漏らして臭かった』と毛嫌いしていた。奥さんは次第に社長と住むのを嫌がり、月100万円の小遣いをもらうと、モデルの仕事が入ったと東京にさっさと帰っていた」
自著に、バイアグラなんか飲まないでも日に3回は新妻とできると書いていたのは、どうやら彼の切ない“願望”だったようである。
『FRIDAY』(6/29号)でSが、「(野崎氏と)セックスは1回もしていない」と話しているのだ。
でも私が出会った頃にはもう、社長はできなくなっていたんです。もちろん、ベッドに呼ばれることは何度かありました。ただそれも、『手を握っていて』とか『一緒に寝て』とか『ほっぺにチューして』と言われるだけで、セックスを求められたことはありません。
一度だけ、『抜いて欲しい』と頼まれたことがあったので、『頑張るね』と言って手でしたことがあるんですが、それでもダメで、『社長、やっぱり歳だよ』と言ったら『そうか』と」
哀しい話ではないか。身につまされて涙が出る。
にわかに「自殺説」もささやかれている
ここへきてにわかに「自殺説」もささやかれているようである。
女とSEXすることだけが生きがいだった男が、自分の意のままにならない萎(しな)びたムスコをじっと見て、生きていても仕方がないと自ら死を選んだのではないかというのだ。
今は、注射一本打てば24時間勃起し続けるED薬もあるそうだが、日に3回がノルマ、SEXするために稼いできた男にとって、そんなものまで使ってSEXするのは、これまでの自分の人生を全否定するようなものだったのかもしれない。
他殺か自殺か。ミステリーファンにとって、興奮して眠れない夜がまだ続きそうである。