「そこそこ」じゃダメ、トップを目指す

――県内にはつくば市、ひたちなか市、日立市といった産業や研究施設の集積地があります。

【大井川】つくば市の高いブランド力、潜在力を生かして、今後は「つくばバレー」と呼ばれ、世界中の起業家があこがれて集まってくるような場所に育てたい。ひたちなか市も元気のいい企業が多く、新しいことにチャレンジしようという起業家マインドの旺盛な人が多いと思う。茨城から新しい産業が興るように仕掛けたい。

たとえばマイクロソフト時代に知り合ったインドのベンチャーキャピタリストと連携できないかと考えています。県内の企業とインドの企業を結びつけるとか、最初から世界市場をにらんで研究開発を進めるとか。

――今後の魅力度ランキングでは何位を目指しますか。

【大井川】もちろんトップを目指します。トップを目指さないかぎり、順位なんて上がりませんから。

大井川和彦(おおいがわ・かずひこ)
茨城県知事
1964年、茨城県生まれ。水戸一高、東京大学法学部卒。旧通産省で初代シンガポール事務所長などを務めた後、マイクロソフト常務、シスコシステムズ専務、ドワンゴ取締役を歴任。2017年9月から現職。
 
(聞き手・文=面澤淳市(プレジデント編集部) 撮影=永井 浩)
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